『漢方の臨床』は、東亜医学協会が発行する、月刊の漢方ジャーナルで、昭和29(1954)年に会員制のもとで創刊されました。
漢方復興の黎明期であった昭和9(1934)年に日本漢方医学会の機関誌として発刊され、戦争のため昭和19(1944)年に廃刊のやむなきに至った、『漢方と漢薬』の精神を継承するものとの位置づけも有していました。
東亜医学協会の活動は本誌の発行、「漢方治療研究会」の運営、内外の関連諸機関との交流などがありますが、月刊『漢方の臨床』の発行はその主要な部分を占めています。
本誌の特徴はその速報性と面白さです。
新型コロナ渦のパンデミックな蔓延により万事が難しい世の中になり、New normalのありようを模索しております。
協会の運営については歴代の理事長の方針を踏まえて、東洋医学の良き伝統をしっかり継承し、時代の変化に柔軟に対応して、本協会の社会的責務を全うしたいと考えております。
忌憚のない御意見と本協会への幅広い御協力を賜れば幸いです。

花輪 壽彦 理事長 兼 編集長 (
2022年4月現在)